親知らず抜歯後の注意点

親知らずの痛みについて

親知らずの痛みについて

抜歯中の痛み

親知らずの抜歯は、全身麻酔などの意識がなくなる種類のものではないため、歯に力がかかる感覚はありますが、治療部位に対して十分麻酔を効かせているため、術中に痛みを感じることはありません。

抜歯直後の痛み

術後約2〜3時間は麻酔の効果で痛みを感じないと同時に、口の中の感覚が普段と異なって感じます。そのため、唇や頬の内側を噛みやすく怪我に繋がりやすいので、食事は出来るだけお控え下さい。

斜めや横向きに生えている難抜歯の場合、歯ぐきの切開や骨の切除などを行う事があるため、手術時間が比較的長くなり、患者様の体への負担が大きくなってしまいます。

そのような難しいケースの場合、仕事や学業に影響を及ぼすほどではありませんが、術後に痛みや腫れが出やすいため、処方する痛み止めの服用をお願いします。

抜歯して数日後の痛み

基本的に手術後〜3日で痛み止めが必要にならない程度まで痛みが落ち着きます。

しかし、抜歯した部位の歯ぐきが感染を起こしたり、ドライソケット(抜歯した箇所の骨が剥き出しになり感染してしまった状態のこと。親知らずの抜歯後に起きやすくかなり痛みます。)を起こしたりなどのトラブルがある場合は、腫れが強まる傾向にあり、その分痛みも長引きます。

特に下顎は、顎のスペースが上顎より小さいため親知らずがまっすぐ生えないことが多く、さらには、下歯槽神経という骨の中を通る感覚神経が歯根の近くにあるため、抜歯する際にこの神経を傷つけないように手術を行う必要があります。
もしこの神経を傷つけてしまうと、下口唇や口角部、前歯部口腔粘膜や歯ぐきに痺れ、麻痺が生じます。

痛みと出血のピーク

痛みのピークは抜歯当日〜3日です。出血のピークは抜歯当日で、出血が多い場合には止血用のスポンジを抜歯窩(抜歯をしてできた穴)に入れて止血を行います。

抜歯窩(抜歯後にできる穴)を舌や指で触ると、中にある血の塊(血餅とも言う、要はかさぶた)が剥がれてドライソケットになり、強い痛みが生じたり感染症を引き起こす原因となるため、抜歯窩にはできるだけ触れないようにしましょう。

抜歯してから1週間は、抜歯窩に触れないために、歯ブラシの毛先が当たらないよう歯磨きの仕方を工夫する事も大切です。

当院の「痛みなし」「腫れなし」の抜歯治療

当院では、経験豊富な口腔外科の歯科医師が抜歯を担当するため、無駄がなくスムーズな治療が可能で、抜歯後の痛みや腫れがほとんど起きません。
「痛くない」「腫れない」親知らずの抜歯をご希望の方は、ぜひ一度当院にご相談下さい。

抜歯における注意点

抜歯における注意点

抜歯前の注意点

歯ぐきの腫れが強いと麻酔の効きが悪くなりますので、歯ぐきが腫れている場合は抜歯当日までにしっかりブラッシングケアを行い、腫れが治るように努めましょう。

親知らずの抜歯に限らず、歯ブラシの使い方を指導してもらいたい、またはクリーニングやPMTCなどのプロフェッショナルケアを受けたいなどにも当院は対応していますので、何かお困りの事があればご相談ください。

抜歯当日の注意点

血行が良くなり出血が止まらなくなるため、直前の飲酒や激しい運動はお控え下さい。また、歯ぐきの治りが悪くなる事から、喫煙もできるだけ控えるようにしましょう。

抜歯後すぐは出血があるため、口の中が気持ち悪くなる可能性がありますが、強いうがいをすると抜歯窩(抜歯してできた穴)の血の塊が流れてしまい、ドライソケットのリスクが高まりますので、ブクブクうがいは避けて軽めにゆすぐようにしてください。

また、抜歯直前の時と同様、抜歯後の飲酒や激しい運動は止血がしにくくなるため禁止です。
止血用のガーゼを捨てた後も血が滲んでくるようであれば、清潔なガーゼを用意して、再度圧迫止血を行ってください。

抜歯して数日間の注意点

抜歯した部分を舌や指先で触らないようにして下さい。また、1週間ぐらいは血の塊が取れてしまう可能性があるため、手前の歯の裏面は磨かない方が望ましいです。

数日経過しても出血が治らなかったり、血の塊が取れてしまい強い痛みが出る場合はドライソケットの可能性がありますので、早めに当院にご相談ください。

また、唇や頬に痺れを感じた場合は、下歯槽神経麻痺(オトガイ神経麻痺)の可能性がありますので、すぐに当院にご連絡をお願いします。

気をつけるべきドライソケット

気をつけるべきドライソケット

ドライソケットとは?

通常は抜歯した穴から出血があり、その出血が固まって血餅となりふさがっていくのですが、強いうがいなどを行い血餅が剥がれ落ちてしまうと、抜歯した穴から歯槽骨が露出してしまい、骨が炎症を起こす事があります。
これをドライソケットといいます。

ドライソケットの痛みは、2週間ほどで治りますが、眠れないほどの強い痛みが出る場合もあるため、注意が必要です。

ドライソケットにならないために

ドライソケットにならないために大切な事は「血の塊を作る」または「剥がさない事」です。術後すぐの強いうがいや雑な歯磨きは、血の塊を剥がしてしまう原因となるため、気を付けなくてはいけません。

強いうがいだけではなく、ドライソケットになる原因は体質的な問題もあり、免疫力が低下していたり骨が硬く血流が悪かったりすると血餅が上手く作れないため、ドライソケットになる可能性があります。

もし、ドライソケットになったら?

ドライソケットは2週間程度痛みが続きますが、次第に落ち着いてきますので安心してください。
しかし、強い痛みがでるため、当院にご連絡いただければ痛み止めを処方します。

本ページのまとめ

抜歯の際には麻酔が十分に効いているため痛みはほとんどありません。
手術当日〜3日頃に痛みのピークが訪れますが、痛み止めを服用すれば問題なく日常生活を過ごす事ができますので、仕事や学校に悪影響を及ぼす事はないでしょう。

そして、抜歯の痛みは親知らずの生え方によって異なり、まっすぐなケースは比較的に簡単な処置で済むためほとんど痛みはありませんが、斜めや横向きに生えているケースは、歯ぐきを切開する事もあるため、痛みや腫れが長引く場合があります。

当院では、口腔外科専門の歯科医師が抜歯治療を担当するため、的確かつスムーズに治療を行う事ができ、術後の痛みや腫れを最大限抑える事が可能です。親知らずの抜歯に関するご相談は、あいおい歯科グループ 池袋駅前歯医者・矯正歯科までご連絡下さい。

記事の監修

この記事の監修 浜島均
あいおい歯科グループ
池袋駅前歯医者・矯正歯科
理事長

浜島 均

経歴

愛知学院大学歯学部 出身
愛知県済生会病院 歯科口腔外科 にて研修
同大学 顎顔面外科学講座 口腔先天異常学研究室 所属
一般歯科医院を経て
2018年 あいおい歯科グループ 池袋駅前歯医者・矯正歯科 開院

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