奥歯のインプラント

奥歯のインプラント治療の特徴

奥歯のインプラントと治療の特徴

どこからが奥歯?

正面の真ん中の歯を1番として、外に向かうにつれ2番、3番と順に数えていき、4番目の歯(犬歯の後ろの歯)から最奥の歯のことを一般的に奥歯と呼びます。奥歯は臼歯とも呼ばれ、食べ物を噛み砕いたり、すりつぶしたりする役割を担っている非常に重要な箇所です。

奥歯の大切な役割

奥歯には「食べ物をすり潰す」「力を発揮するために食いしばる」「顎の位置を正しくする」など多くの役割がありますが、それを果たすには良い噛み合わせが欠かせません。

歯を失った後のすき間を放置していると、両端の歯がすき間に向かって倒れはじめ、次第に全体の噛み合わせが崩れていきます。
特に、前歯が前方に傾斜して出っ歯になるフレアアウトという状態になりやすく、一度フレアアウトしてしまうと、傾斜してしまった前歯は元に戻す事はほぼ不可能です。
つまり、奥歯がしっかり噛めるという事は前歯の将来を守る事にも繋がるわけです。

また、奥歯は全身にも影響を及ぼします。
奥歯が欠損すると口の中だけではなく、輪郭の変化や肩こり、胃腸への負担の増加、記憶力の低下、発音が悪くなるなど、全身にも悪い影響を及ぼします。

このようなトラブルを避けるためにも、インプラントや入れ歯、ブリッジなどの治療を受ける必要があります。

前歯のインプラントとの違い

奥歯のインプラント治療は、前歯よりも骨に厚みがあるため、治療の成功率は高めですが、場所によっては動脈や大きい神経に傷をつけてしまう恐れがあるため、担当する歯科医師の技術の高さは前歯のインプラントと同様に大事です。

治療を受ける際の注意点

  • 骨が足りない場合は骨造成の手術が必要
  • ブリッジや入れ歯に比べると治療期間が長くなる
  • 歯科用CTなど事前の精密検査が必要不可欠
  • 全身疾患がある場合は事前にご相談を

注意後の注意点

奥歯に限った話ではありませんが、インプラント治療には「インプラント周囲炎」というリスクがあります。
これは、歯周病菌がインプラントと歯ぐきの間に入り込み炎症を引き起こす病気のことで、インプラントが脱落する原因でもあります。

インプラント周囲炎を防ぐためには、ホームケアでプラークを取り除くことはもちろん、定期的なメンテナンスで歯磨きの指導や歯石の除去を行うことが必要です。

奥歯をインプラントにするメリット

奥歯をインプラントにするメリット

天然歯のようにしっかり噛める

前歯とは違い奥歯には強い圧力がかかるため、しっかり噛める状態でなければいけません。

入れ歯の場合、バネを他の歯にかけているため、噛む力が上下左右の方向に分散してしまい思い切り噛む事は難しいですが、骨に埋め込むタイプのインプラントは、天然歯のようにしっかり噛む事ができます。

入れ歯と比べて痛みや違和感が少ない

入れ歯は、歯のすき間に食べ物が挟まったり、一点に圧力がかかったりすると痛みが生じる事があります。また、部分入れ歯であればバネを掛けなければいけないため、異物感を感じてしまい違和感が強くなりがちです。

一方インプラントでは、独立した人工歯を埋入するため天然歯と遜色ない機能性を持っています。
そのため、食事の際に歯ぐきを傷つける心配はなく、また、他の歯にかけるバネもないので違和感を感じません。

顎の骨の吸収を抑えられる

入れ歯の場合、噛む刺激が顎の骨に伝わらないため、長年使用する事で骨が痩せてきます。

人間の身体は、「適度な刺激が与えられなくなった部分は衰える」という特徴を持っているため、歯が抜けると顎の骨は退化し次第にやせ細ってしまうのです。
このように骨が痩せていく事を、「骨の吸収」といいます。

入れ歯は顎の骨に噛む力を十分伝えることができないため、骨の吸収が生じてしまいますが、インプラントであれば噛む刺激をしっかり顎の骨に伝えられるため、骨の吸収を抑える事ができます。

噛み合わせのバランスが崩れない

入れ歯は使い続けていると表面が擦り減ってきて、噛み合わせのバランスが徐々に崩れていきます。噛み合わせの不調は全身に影響するため、特に注意しなくてはいけません。

インプラントの場合、上部構造(人工歯)に擦り減りにくい素材を使用しているため、良い噛み合わせを長く維持できます。

奥歯のインプラントのデメリット

奥歯のインプラントのデメリット

自費診療のため高額になる

インプラント治療は、保険適用外の自費診療のため、保険適用の入れ歯やブリッジに比べると費用はどうしても高くなりますが、その分入れ歯やブリッジでは得られないメリットが数多く存在します。

外科手術が必要

インプラントは顎の骨に埋め込む外科手術が必要ですので、痛い・怖いなどの理由でインプラント治療を受ける事を躊躇する方も少なくありません。

しかし、お口の状態を正しく把握し、専門医による精密な診断と治療を行うことで、痛みや不安を感じることなく安全にインプラント治療を行うことが可能です。

当院では、少しでもリラックスして治療を受けて頂けるよう事前のカウンセリングや精密検査を丁寧に行い、患者様一人一人にオーダーメイドな治療計画を立てて治療を行います。

土台となる骨がない場合、骨造成が必要となる

インプラントは顎の骨が十分にないと出来ないため、虫歯や歯周病で失った骨の量が多い場合は、インプラントを埋入する前に骨造成を行う必要があります。骨造成に対応していないクリニックもあるため、「骨量が十分ないためインプラントはできない」と治療を断るところも少なくありません。

当院は骨造成にも対応しておりますので、他院で断られたケースでも治療できる可能性があります。お気軽にご相談ください。

奥歯が抜けたら
どの治療を選択するべき?

奥歯が抜けたらどの治療を選択するべき

奥歯の欠損にはインプラントをお勧め

強い力がかかる奥歯には、歯ぐきに傷が付きにくく、噛み合わせの変化がほとんど見られないインプラントがお勧めです。

入れ歯によるデメリット

入れ歯は、インプラントやブリッジに比べて違和感が出やすく、慣れるまでに時間がかかります。また、思うように力を入れて噛む事ができず、天然歯の20〜30%ほどしか咬合力を発揮できません。

長期間入れ歯を使用すると骨が痩せてしまうため、その後にインプラント治療を受けたいと思っても、すぐに出来ない場合があります。

入れ歯について詳しく見る

ブリッジによるデメリット

ブリッジは、歯を失った部位の両隣にある歯を削り被せ物を行う治療です。
両隣も元々虫歯がある歯であれば、ブリッジを行うかどうかに関わらず削らなければなりませんが、何の問題もない健康的な歯であっても歯を削る必要があるため、ブリッジをする際にはそのデメリットについて覚悟しなければなりません。

ブリッジ・入れ歯との違いについて

本ページのまとめ

奥歯を欠損すると様々な問題がある事を説明しましたが、何より一番の問題は噛み合わせに悪影響を及ぼす点です。
噛み合わせが崩れると奥歯だけではなく、前歯の歯並びにも悪影響を及ぼし、さらには体全体にも悪い影響を与えます。

また、奥歯は強い力がかかるため、噛む力が制限される入れ歯やブリッジではなく、天然歯と同等の機能性を発揮できるインプラントが最適です。

インプラントは、外科手術が必要にはなりますが、良い噛み合わせを維持する事ができ、そのうえ他の歯を削ったり顎の骨の吸収がなかったりと体に優しい治療法ともいえます。
奥歯のインプラントをご検討中の方は、ぜひあいおい歯科グループ 池袋駅前歯医者・矯正歯科までご連絡下さい。

記事の監修

この記事の監修 浜島均
あいおい歯科グループ
池袋駅前歯医者・矯正歯科
理事長

浜島 均

経歴

愛知学院大学歯学部 出身
愛知県済生会病院 歯科口腔外科 にて研修
同大学 顎顔面外科学講座 口腔先天異常学研究室 所属
一般歯科医院を経て
2018年 あいおい歯科グループ 池袋駅前歯医者・矯正歯科 開院

関連ページ

本ページに関連する内容が別ページにもあります。興味があればぜひご覧ください。

インプラント治療について詳しく インプラントで使用する素材の違い ブリッジ・入れ歯との違い 前歯のインプラント 格安のインプラントには注意
あいおい歯科グループ 池袋駅前歯医者・矯正歯科

土日祝も夜7時まで診療

池袋駅東口から徒歩1分

〒171-0022
東京都豊島区南池袋1丁目22−2 F・L・Cビル 7F

診察時間 月曜~日曜 毎日診察 10:00〜19:00
休診日 なし

【当日予約も受付中】お気軽にご連絡下さい