お家でできるホームケア

ホームケアについて

ホームケアについて

ホームケアの目的

ホームケアの目的は、虫歯や歯周病の原因となる歯垢を除去する事です。
歯磨きは、口の中に残る食べカスを取り除くために、毎食後に行う事が推奨されています。
しかし、歯磨きだけでは完全に口の中の汚れを除去する事はできないため、徐々に歯垢や歯石がお口の中に蓄積し、虫歯や歯周病になってしまいます。

ホームケアの種類

お口や歯に関するホームケアとして、主に以下の4つが行われています。

1.歯磨き

毎日行う歯磨きは、気づかないうちに誤った磨き癖がついてしまい、「きちんと磨けている箇所もあるが、対照的に全く磨けていない箇所もある」という状態に陥りやすいため注意が必要です。

大切なのは「歯ブラシの毛先が歯のどこの面に当たっているかを意識して磨く事」であり、毛先がしっかり当たっていなければ、いくら頑張って磨いても意味がありません。

また、歯磨きは歯の表面だけを磨くものと捉えられがちですが、歯周病を予防するためには歯の根元や歯ぐきにも毛先を当てて磨く必要があります。

2.フロス(糸ようじ)

フロスは、歯ブラシの毛先が届かない歯の側面の汚れを除去する道具であり、歯ブラシの補助用具として使われます。

フロスを使用する事で歯垢の除去率が約20%もアップし、予防歯科が進んでいるスウェーデンなどの先進国では毎日使用する事が常識化しているため、皆さまも補助用具を取り入れお口の予防を目指しましょう。

フロスには、取っ手のついたタイプ(糸ようじ)と、糸だけのタイプの2種類が存在します。どちらも歯と歯の間に通すという使い方は同じですが、糸だけのタイプは指先を使って行うため扱いが難しく、正しく使わないと歯ぐきを傷つける恐れがあるので、糸の感覚に慣れ正しい使用方法を教わるまでは比較的簡単に操作が可能な取っ手のついたタイプをお勧めします。

また、フロスによっては味付きのワックスが付いているものもあります。ワックスが付着しているため滑りが良くなり、清掃が容易になります。

歯間ブラシ

歯間ブラシは、歯と歯の間の根元の汚れを除去する道具であり、フロス同様歯ブラシの補助用具として使われます。

すき間がない場合は無理に使用する必要がありませんが、歯周病の発生率が上がる30代からは、予防の観点から毎日のお手入れに追加する事をお勧めします。

歯間ブラシにはサイズがいくつかありますが、すき間の大きさに適していないと汚れが上手く除去出来なかったり、歯ぐきを傷つけてしまったりする可能性があるため、何種類か試してみて自分に合ったものを使用するようにしましょう。
何かご不明な点がありましたら、当院の歯科衛生士が丁寧にご説明しますので、お気軽にお尋ねください。

キシリトールガム

虫歯や歯周病の原因となる歯垢は、糖を栄養にしているため、甘いものをよく口にする方は発症リスクが高まる傾向にあり注意が必要です。

糖を減らす工夫の一つとして、人工甘味料であるキシリトールが挙げられます。
キシリトールは菌の栄養にならず、その上再石灰化を促進させて歯の脱灰の自然修復に繋げたり、虫歯菌が活発化する酸性の状態を抑制したりなど、虫歯予防には欠かせない効果を発揮してくれます。

そのため、甘いものが食べたくなった時は、歯を虫歯から守るだけでなく、噛んで唾液の分泌も促すキシリトールガムがお勧めです。

ホームケアを怠ることで想定される歯科疾患

ホームケアを怠ることで想定される歯科疾患

虫歯

虫歯は、歯垢が出す酸によって歯が溶かされる病気で、磨き残しが多ければそれだけ虫歯になる可能性は高くなります。

永久歯よりも乳歯の方が歯質が柔らかいため虫歯の進行が早いです。
乳歯はいずれ永久歯に生え変わるため虫歯になっても大丈夫だと、多くの方が勘違いされていますが、そんなことはありません。むしろ、乳歯の頃に虫歯が多くなると菌が多い環境が作られるため、永久歯が生えそろった後も虫歯になりやすい傾向にあります。

歯周病

歯周病は、歯垢(プラーク)が歯ぐきに一定期間溜まる事で歯ぐきが感染し、炎症を起こしてしまう病気です。

歯周病になってしまうと、歯ぐきの炎症だけでなく、出血や排膿(膿が出る)、重症化すると歯を支える歯槽骨が溶かされるなどの症状が出て、最悪抜歯のリスクがあります。

歯周病は痛みをほとんど感じる事なく進行するため、初期症状の頃は患者様ご自身で気付くことは滅多にありませんが、気づく頃にはすでに中度や重度の歯周病になっている事が多いです。
そのため、定期検診で歯ぐきの検査を受けて、あなたの現在のお口の状態を知り、予防や対策をする事が大切です。

見直すべき生活習慣

見直すべき生活習慣
  1. 喫煙喫煙は、歯ぐきの血流を悪くし、歯周病のリスクを高めます。
    親知らずの抜歯やインプラント治療など歯ぐきに影響する治療では、術後の治りが悪くなるため、喫煙しないようにしましょう。特に紙タバコは、口臭や歯ぐきの変色の原因にもなるため、喫煙者の方には耳の痛い話ですが、禁煙をお勧めします。
  2. 歯磨きのやり方力任せな磨き方や、回数を多くしただけのお手入れでは、エナメル質や歯ぐきを傷つけるだけで、汚れをしっかり落とすことはできません。
    そのため、虫歯や歯周病の予防に繋げるためには、正しい磨き方を身につける必要があります。
    まずは、担当の歯科衛生士からブラッシング指導を受けて、磨き癖を直す事から始めてください。
    悪癖のある磨き方から脱却して、正しい磨き方を身につけるまでは時間がかかりますが、毎日意識して続けると、歯ブラシの使い方を身体が覚えてスムーズに磨けるようになります。
  3. 食生活歯垢そのものを少なくするには、菌の栄養となる糖の摂取量を減らす必要があります。
    糖を減らす対策の一つとして、お料理やお菓子作りの際には、砂糖の代わりに虫歯になりにくい人工甘味料を代用するなどが挙げられます。
    また、市販のおやつを食べる際は、チョコレートやキャラメルなど粘着性の高いものではなく、お口の中ですぐに溶けるアイスや、ジュースをお勧めします。
    食べた後にすぐに口をゆすぐ事で、虫歯になりやすい酸性の状態から、問題のない中性に戻りやすくなります。

本ページのまとめ

効果的なホームケアと定期的なプロフェッショナルケアで虫歯や歯周病の発症率は大幅に改善され、抜歯のリスクを回避する事もできます。
特に毎日行うお家での歯磨きは重要になりますので、虫歯や歯周病にならない丈夫な歯を作るために、今回ご紹介した方法を試してみてください。

当院では、ホームケアについても患者様一人一人にあったオーダーメイドでご提案していますので、歯の定期検診はぜひ当院をご利用ください。

記事の監修

この記事の監修 浜島均
あいおい歯科グループ
池袋駅前歯医者・矯正歯科
理事長

浜島 均

経歴

愛知学院大学歯学部 出身
愛知県済生会病院 歯科口腔外科 にて研修
同大学 顎顔面外科学講座 口腔先天異常学研究室 所属
一般歯科医院を経て
2018年 あいおい歯科グループ 池袋駅前歯医者・矯正歯科 開院

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