予防歯科

予防歯科について

予防歯科について

予防歯科は、お口トラブルを防ぐ事を目的とした診療科目で、フッ素塗布やシーラント、クリーニング、ブラッシング指導など、歯を守るための治療や処置は全て予防歯科に分類されます。

自分の歯を長く使い続けるには「予防」が必要不可欠です。
歯の病気は多くの場合治療をしても元通りになるものでは無いため一生モノの歯をダメにしないようにしたいものです。
また、数十年単位の長い目で見ると、病気のたびに治療を受けるよりも、日頃から予防歯科に力を入れた方が医療費も安く抑えられるため、予防歯科のメリットは非常に大きいです。

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予防歯科の重要性

予防歯科の重要性

虫歯は、初期症状の段階では痛みを感じる事はないため、たとえ歯の表面に穴が空いていたとしても、虫歯の進行がエナメル質内に留まっているうちは痛みはありません。

しかし、歯の内部にある神経の近くまで虫歯が進行してしまうと、徐々に痛みやしみる感覚が生じてきます。

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歯周病はさらに痛みのない病気「サイレント・ディジーズ」

また、歯周病も虫歯と同様に、初期症状では痛みなどはありませんが、痛みのない水面下においても病状は進行しているため、ある程度の痛みを感じる頃には中度や重度の歯周病になっている事も多々あります。
特に歯周病は進行するとそれだけ治療が難しくなり、治療の際の痛みも感じやすくなります。

虫歯と歯周病のどちらにおいても、悪化すると将来歯を失うリスクが高まるため、自覚症状が出る前の対策・予防が必要です。

虫歯治療は何度もできるものではない

「虫歯になったら治療をすればいい」と考える方は多いと思いますが、残念ながら歯が耐えられる治療回数には限りがあるため、治療を繰り返せばそれだけ「つぎはぎ状態」になり、いずれヒビや破折といったトラブルに繋がります。

また、歯は治療を受けても組織を再生する事は出来ないため、インレーやクラウンなどの代わりとなる人工物を使って修復する事になります。

海外と比べての日本人の予防意識は低い

保険適用の治療がある日本は、歯が悪くなってもその都度治療を受ければ良いと考える方が多いため、海外に比べて予防意識は低い傾向にあります。
しかし、先ほども説明した通り、一本の歯が受けられる虫歯治療の回数には限界があり、それを超えてしまうと、抜歯が必要となる事もあるため日頃から予防に努め、できるだけ治療の回数を減らす事が大切です。

予防歯科のメリット

予防歯科のメリット

虫歯や歯周病を早期発見できる

虫歯や歯周病を定期検診でチェックする事で、早期発見・早期治療に役立ちます。トラブルが小さいうちに対処できれば、歯を削る量も少なく済み、痛みを感じる事もほとんどありません。

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健康は歯を長く維持し続けられる

歯の寿命を伸ばすには、歯を失う原因とされる「虫歯」や「歯周病」にならないようにする必要があります。
どちらも自覚症状が出る頃にはある程度進行してしまった状態のため、治療を行なったとしても健康の状態にまで完治させる事は難しいです。

また、一度虫歯の治療を受けた歯は健康な歯と比べると耐久力が落ちるため、二次う蝕などの再発のリスクが高いと言われています。質の高い治療を受けていただければ、再発の可能性を下げる事はある程度可能ですが、それでも100%防げるものでは無いため、やはり治療をしなくて良い状態をキープする事が大切だといえます。

経済的負担を減らせる

虫歯や歯周病が悪化すると、治療での痛みや時間が増えるだけでなく、経済的負担も大きくなっていきます。抜歯ケースを例にすると、歯が抜けてしまった箇所を補うために、入れ歯やブリッジ、インプラント治療などの比較的高額な治療を受ける必要が生じてしまい、本来受けなくても良かった治療に高いお金を払わなければなりません。

定期検診は、通院回数を重ねるためその分お金がかかると思われがちですが、虫歯や歯周病で歯を失う方が、長期目線で見ると出費が多くなる傾向にあります。

予防歯科の治療内容

予防歯科の治療内容
  1. 検査・診断まず虫歯や歯周病が無いかをチェックします。直接お口の中を確認するだけでなく、レントゲン撮影を行い、表からでは分からない歯槽骨の状態や虫歯の歯の中での広がり具合などを調べます。
    歯周基本検査では、プローブと呼ばれる器具を使って歯と歯ぐきの境目に存在する歯肉溝(しにくこう)の深さを測ります。3mm以上深ければ歯周ポケットと診断され、歯周病治療の対象です。
  2. プロフェッショナルケアプロフェッショナルケアとは「歯医者で行うプロによるデンタルケア」の事で、スケーリングやPMTCなどがあります。
  3. スケーリングスケーリングとは、専門的な機械や器具を使った歯石除去の事です。
    歯石は歯垢が長時間同じ部位に留まる事で出来ますが、硬い物質のため歯ブラシの毛先の力では落とす事が出来ません。そのため、歯医者でスケーリングをする必要があります。
    歯ぐきの中に入り込んだ歯石(縁下歯石)は、歯周病のリスクを大幅に高めてしまうので、定期的に除去し、清潔な状態を維持して下さい。
  4. PMTCPMTCとは、歯面研磨を中心としたクリーニングの事です。
    1本1本丁寧に磨くため保険適用外の場合が多く、保険適用のクリーニングでは時間内に綺麗にできない着色の多い方向けの処置となります。
    細菌の集合体であるバイオフィルムを除去し、汚れが付きにくい状態に仕上げるため、舌触りの変化に驚く方は少なくありません。
  5. ブラッシング指導ブラッシング指導は、患者様のお口に合った磨き方をお伝えするもので、気づかないうちに身についてしまった磨き癖を矯正する役割もあります。
    磨き癖があると毎回同じ所に汚れが残るため、その部位から虫歯や歯周病が発生しやすくなります。早い段階で改善できれば、歯を失うリスクを大幅に下げることが可能です。
  6. フッ素塗布フッ素塗布は、脱灰(歯の表面からミネラル分が溶けだすこと)段階である初期虫歯の自然修復が期待でき、かつ歯の質を強くする効果があります。
    フッ素は乳歯の虫歯予防として有名ですが、大人の方でも受ける事が可能です。
  7. メンテナンス予防は繰り返し行う事で効果を発揮します。
    定期検診を受けてお口の中の健康を維持し、全身の健康に繋げて下さい。

本ページのまとめ

予防歯科は、虫歯や歯周病を予防し、健康な状態を維持するための診療科目です。
定期的に予防歯科を受ける事で、虫歯や歯周病などを早期に発見・治療する事が可能なため、将来的な抜歯リスクを回避する事ができます。

当院は、専属の歯科衛生士によるブラッシング指導やプロフェッショナルケアを行い、一人一人の磨き癖や口腔内の状況に合わせてオーダーメイドの治療を実践しております。

予防歯科は、虫歯や歯周病を予防したい方、自分の歯を出来るだけ長く健康な状態に保ちたい方などにぴったりな治療ですので、ぜひあいおい歯科グループ 池袋駅前歯医者・矯正歯科にご来院いただけたらと思います。

記事の監修

この記事の監修 浜島均
あいおい歯科グループ
池袋駅前歯医者・矯正歯科
理事長

浜島 均

経歴

愛知学院大学歯学部 出身
愛知県済生会病院 歯科口腔外科 にて研修
同大学 顎顔面外科学講座 口腔先天異常学研究室 所属
一般歯科医院を経て
2018年 あいおい歯科グループ 池袋駅前歯医者・矯正歯科 開院

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