ひどい虫歯になったら
どうする?

ひどい虫歯について

ひどい虫歯について

強い痛みを感じる虫歯や、歯の見た目が大きく変わった状態は、決して軽い虫歯とはいえず、他の歯にも影響を与えてしまう恐れもあり危険な状態ですので、一刻も早く対処をする必要があります。

ひどい虫歯とはどんな症状か?

歯髄(しずい)まで虫歯が進行した状態のC3や、歯の見える部分(歯冠)が虫歯によってほとんど無くなり、根っこ(歯根)だけ残った状態のC4は、一般的にひどい虫歯といえます。

どちらも歯の内部にある神経にまで感染が進んでいるため、神経を残しておくことは難しく、根管治療による抜髄(神経を取り除くこと)、または抜歯をする必要があります。

自分の歯に今何が起きているか?

もしあなたが虫歯にかかっていた場合、その歯を抜かないといけないかもしれません。ですので、単なる「虫歯」という言葉で片づけるのではなく、自分の歯に今何が起きているのかを正しく認識することが大切です。

少しでも見た目の変化や違和感があれば、できるだけ早く歯医者でチェックを受けることをお勧めします。
たとえひどい虫歯になっていたとしても、歯医者での治療を早期に受けることで、抜髄や抜歯を回避することができるかもしれません。

その歯は今後どのような事が起こり得るのか?

虫歯がC3の段階まで進行してしまった場合、放置すると感染が広がり、いずれ歯髄が死んでしまいます。
「強い痛みがあったのに、放っておいたら痛みがなくなった」というケースがまさにその状態で、歯髄が虫歯菌に感染して死んでしまうと痛みを感じなくなり、歯の根っこしか残っていないC4の進行段階になってしまうのです。

また、虫歯の恐ろしいところは他にもあり、虫歯菌は歯の内部だけでなく、根っこの先から外に広がり、歯を支える歯槽骨を徐々に溶かしてしまいます。
歯槽骨が溶け出し、膿の塊ができてしまう病気を、根尖病巣(こんせんびょうそう)といいます。

根尖病巣はほぼ痛みを感じないまま拡大する

根尖病巣ができると、噛んだときに歯が浮くような違和感や、階段の上り下りの際にズンズンとした重い感じがするなどの症状が表れます。

強い痛みがなくても、治療をしない限り根尖病巣は徐々に拡大し、周囲の歯にも悪影響を及ぼす可能性があるため、早急に治療を受ける必要があります。「痛みを感じてから歯医者にいく」という考えでは手遅れになりますので、このようにお考えの方は、特にご注意ください。

どんな治療を行うのか?
また、どんな治療が必要なのか?

重度の虫歯では、基本的に根管治療ができるかどうかをまずは判断します。
根管治療を行って歯を残せそうであれば早めに治療を開始し、難しそうであれば抜歯も視野に入れますが、その判断は、歯の形状やレントゲン写真で根尖病巣の大きさも含め、歯の状態を確認してから決定します。

できるだけ歯を残せるよう全力を尽くしますが、場合によっては抜歯が避けられない可能性があることをご理解ください。

ひどい虫歯の治療方法

ひどい虫歯の治療方法

C3やC4になった虫歯の治療法をご説明します。

抜髄が必要な場合

神経を取って、かわりに薬剤を歯の内部に充填する治療を、抜髄根管治療(ばつずいこんかんちりょう)といいます。
麻酔をして数回に分けて歯の内部に存在する感染組織を除去し、薬剤を充填した後は土台を立て、最終的な被せ物(クラウン)を入れて終了となります。

抜歯が必要な場合

根っこの部分にヒビが入っていたり、歯があまりに脆い状態になっていたりすると、歯を残しておくことができません。
ですので、その場合は麻酔をして歯を抜き、人工歯としてインプラントやブリッジ、入れ歯などの治療をご検討いただきます。

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虫歯治療後は2次う蝕に注意

虫歯治療後は2次う蝕に注意

虫歯治療は1度行ったら安心というものではなく、むしろ治療した歯の方が虫歯になりやすい傾向があります。
予後も良い状態を維持するには、再び虫歯にならないための工夫が必要です。

2次う蝕とは?

2次う蝕とは、1度治療した歯が再び虫歯になることを指します。
2次う蝕の主な原因は、虫歯を削った後に詰めたレジンや銀歯などの素材の経年劣化です。

また、詰め物や被せ物など、虫歯に対する治療はさまざまな種類がありますが、どの治療においてもすき間なく完璧に行うことはできませんので、天然歯との境目から2次う蝕を引き起こしてしまいます。

特に神経を抜いた歯は、歯髄に備わっていた「菌を寄せ付けない力」が完全に無くなってしまうため、虫歯になりやすく進行も早い傾向にあります。そのため、気づかずに虫歯が広がっていたというケースは少なくありません。

2次う蝕にならないために

2次う蝕にならないためには、定期的なメンテナンスと予防が欠かせません。
予防歯科では、普段のお手入れの質を向上させるブラッシング指導や、セルフケアでは落としきれない汚れを隅々まで除去するクリーニングなどを行っております。
2次う蝕を回避するにはとても有効ですので、ぜひご利用ください。

本ページのまとめ

C3やC4などのひどい虫歯になると、抜歯しないといけないケースもありますので、歯を残したくても残せない可能性があります。
感染した神経を除去する根管治療は、ご自身の歯を残すために有効な治療法ですが、神経を取り除く治療ですので、神経がある歯(生活歯)と比べると歯の強度が落ち歯の寿命は短くなってしまいます。

そうならないように、できるだけ早く、そして継続して歯医者にご来院ください。
当院では、患者様にとって最適な治療を行うため、一人一人に合わせたオーダーメイドな治療法をご提案いたします。「重度の虫歯かも?」と心配になったら、ぜひあいおい歯科グループ 池袋駅前歯医者・矯正歯科までご連絡ください。

記事の監修

この記事の監修 浜島均
あいおい歯科グループ
池袋駅前歯医者・矯正歯科
理事長

浜島 均

経歴

愛知学院大学歯学部 出身
愛知県済生会病院 歯科口腔外科 にて研修
同大学 顎顔面外科学講座 口腔先天異常学研究室 所属
一般歯科医院を経て
2018年 あいおい歯科グループ 池袋駅前歯医者・矯正歯科 開院

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