部分矯正について

部分矯正について

部分矯正について

部分矯正とは?

部分矯正とは、小さなズレや歪みなど限られた範囲だけを矯正する事ができる治療法で、主に前歯を中心に適用される事が多いです。

「全顎矯正をするほど歯並びが悪いわけじゃないけれど、この歯だけが気になる」というお悩みがある方がいらっしゃれば、ぜひ部分矯正をご相談ください。

全顎矯正

部分矯正は、全ての歯を動かす全顎矯正に比べると治療範囲が限定的なため、治療期間が短く、治療費も安くなります。

特にワイヤー矯正の場合、ブラケット(歯の表面に貼り付ける装置)の数が大幅に少なくなるため、治療期間や費用を少なく抑える事ができ、さらに治療中に感じる違和感も小さく抑えることができます。

部分矯正のメリット

部分矯正のメリットは、 全顎矯正より患者様の負担が少ないため、矯正治療をスタートするための心理的ハードルが低い点です。

治療期間や治療費、治療中の痛みなど矯正治療では避けられない負担が部分矯正では軽減されるため、矯正治療にチャレンジしやすく、また比較的短期間で治療が終了するためモチベーションを持続しやすいです。

部分矯正のデメリット

下顎と上顎はお椀と蓋の関係なので、例えば上の前歯だけを引っ込めたいというニーズがあっても下の前歯も引っ込めないと上の前歯を引っ込めるスペースが無いためそもそも治療が不可能なケースもあります。

また、歯全体を動かす事が出来ないため、噛み合わせが崩れる可能性があります。
噛み合わせは歯や顎関節の負担を大きく左右し、全体の健康にも繋がる大切な要素であるため、注意しなくてはいけません。

噛み合わせが崩れる問題点は以下の通りです。

  1. 顔の歪みに繋がる噛むバランスが崩れる事で、使用する筋肉の負担にも差が生じます。
    噛む時に使用する咀嚼筋(そしゃくきん)は、口周りの見た目を左右するため、偏った噛み方をしていると負担の多い方のエラが張っているように見える傾向にあります。
  2. 顎関節症に繋がる顎関節症は、口周りの筋肉や顎関節への負担が増えると、発症するリスクが高い病気です。
    一度発症すると治りにくいのが特徴で、お口が開けづらくなる事から歯磨きなどのお手入れがしにくくなり、虫歯や歯周病になりやすくなります。
  3. 首や肩の凝り・痛みに繋がる口周りの筋肉に負担が偏る事で、首や肩の凝りや痛みにも影響し、頭痛を誘発する事もあります。
  4. 胃や腸の負担が増える傾向にある食べ物をしっかり噛めない状態が続くと、無意識に噛む回数が減り、その結果胃や腸に対してより多くの負担がかかってしまいます。

部分矯正が適応できるケース

部分矯正が適応できるケース

適応できるケースについて

部分矯正は、前歯の小さなズレや、噛み合わせに支障がないレベルの治療であれば対応可能です。

逆に適応できないケース

大きなズレや、全体がデコボコしている叢生(そうせい)、噛み合わせに不調がみられる場合などは対象外となり、その場合は全顎矯正の適用となります。

また、矯正時に抜歯が必要であったり、歯ではなく骨格に問題があったりする場合も、部分矯正を受ける事はできません。

ご自身で判断するのは難しいと思いますので、矯正専門の歯科医師が在籍している当院にまずはご相談下さい。

部分矯正の種類

部分矯正の種類

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる装置をつけて、そこにワイヤーを通して歯を動かす治療法です。

審美性の低さが問題視されていますが、現在では技術革新が進み目立ちにくい白や透明のブラケットを使用する事が可能なため、昔に比べて見た目を気にせずに治療に臨めます。

ワイヤー矯正について詳しく見る

インビザライン ライトパッケージ

インビザライン ライトパッケージは、マウスピース矯正「インビザライン」の部分矯正用の装置です。
インビザラインは、ワイヤー矯正が抱えている「取り外しができない」「口を開けると目立つ」などのデメリットを補完した新しい矯正治療のため、全世界で注目を浴びています。

インビザラインについて詳しく見る

部分矯正に関する質問

部分矯正に関する質問

矯正装置は前歯だけに繋がる

部分矯正は、基本的に対象となる歯、特に見た目を改善したい前歯だけに装置をつけて治療を行います。

全顎矯正に比べると違和感が大幅に少なく、歯磨きなどのお手入れもそこまで難しくはありませんので、患者様への負担も小さいと言えます。

通院頻度はどのくらいですか?

通院頻度は、ワイヤー矯正の場合は月に1回、マウスピース矯正の場合は1~2ヶ月に1回です。
ただしワイヤー矯正は、食事をしている時などに歯の表面に貼り付けているブラケットが外れてしまう可能性があるため、その時はすぐにご連絡をお願いします。

できるだけ早く治したいのですが、治療期間はどのくらいですか?

部分矯正の治療期間は、約半年〜1年です。その後、綺麗に並んだ状態をキープするための保定期間に入ります。
インビザラインであれば加速装置を用いて、より大きく歯を動かす事が可能なため、治療期間を短くできる場合があります。

前歯ではなく、奥歯だけを矯正することはできますか?

条件が揃えば治療が可能です。
奥歯の場合、前歯とは違って前後や左右に動かすスペースがあまりないため前歯より適用範囲が狭く、全顎矯正の選択になる事も珍しくありません。

しかし、治療が可能かどうかは検査をしてみないと分からないため、奥歯だけの矯正をご希望の方も、ぜひ一度あいおい歯科グループ 池袋駅前歯医者・矯正歯科までご連絡下さい。

記事の監修

この記事の監修 浜島均
あいおい歯科グループ
池袋駅前歯医者・矯正歯科
理事長

浜島 均

経歴

愛知学院大学歯学部 出身
愛知県済生会病院 歯科口腔外科 にて研修
同大学 顎顔面外科学講座 口腔先天異常学研究室 所属
一般歯科医院を経て
2018年 あいおい歯科グループ 池袋駅前歯医者・矯正歯科 開院

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